2012年7月11日水曜日

Pannonica by Thelonious Monk

ジャズを語るに2語しか要らない。Thelonious とMonkだ。

そこまで言い切る自信はない。むしろ、ジャズではなくセロニアスミュージックである、となら言えるかもしれない。

モンクの曲は一筋縄ではいかない。

私自身の感性なので大いに笑っていただいて結構だが、ジャズの曲や編曲について、あんまり手の込んだものは歌じゃなくてジャズオタク趣味の「作り物」だと思い、すくなくとも自分でやろうとは思わない。

モンクの曲は、作り物と歌のすれすれくらいに感じている。 なにか自分が歌えるものがあるんじゃないか、と思う。絶妙な角度なのだ。

モンクの演奏についてはザ・スウィングであり、セロニアスミュージックであり、ジャズである。言うまでもない。

反面、コルトレーンのジャイアントステップスは演奏できたら楽しいだろうけどジャズを知らない人が聞いてて楽しいと思ってもらえるのか自信がない。

御託が過ぎたが、Pannonicaである。当時のジャズパトロンに捧げた曲。
曲の構成はAABAだがラストAは9小節である。
コードはそれほど難しくはないが、部分ごとでなく全体とかコーラス単位でアドリブをとるのは特に難しい。
トランペットで演奏してる人は見たことない。だから特に挑戦すべき曲だと思う。