ケニー・ドーハム作のバラード。
Joe HendersonのPage Oneが流行ったと聞いているが、なぜこの曲がスタンダードにならなかったのか疑問だ。
20小節のスローナンバー。コード進行などをたどるとコルトレーンあたりのイメージがあったのではないかと推測する。
ケニー・ドーハムのアドリブは元テーマをかなり感じさせるほうだと思う。そして独特の音があるからロングトーンだけでも聞かせる。スピーディに吹くところは無理を感じさせない。
こういう曲でトランペットがどういうふうに吹けばいいか、ケニー・ドーハム先生が切り拓いてくれていると思う。ほら、コルトレーンだったら、とかウェイン・ショーターだったら、という想像はしやすいじゃないですか。トランペットだとパラパラと吹けないから同じ発想では難しいと思うわけです。