2012年6月30日土曜日

Big P by Jimmy Heath

12小節の曲。
まじめに勉強してないからなんとも言えないが、いわゆるブルースナンバーだとおもう。

決めの多い曲なので、すぐにやりましょうとはならないだろうけれど、あらかじめメンバーや曲目を決められる機会には重宝するのではないかとおもう。

キャノンボール・アダレイグループの曲ってあんまり聞かれてないような印象があるが、カッコイイの多いです。

Sandu by Clifford Brown

ブルースのネタに尽きた時どうぞ。Ebメジャー。
2管でそれぞれ役割がある曲なので使い勝手が良いし、テーマもinspiringだと思います。

下のトラックは、フレディ・ハバードとウディ・ショウのセッション。

この二人なら断然ウディ・ショウだ、と言いたいところだけれど、二人で吹いているとどっちがどっちかわからなくなってくる。トランペット好きにはたまらない、と言いたいところだが、ぼやけてしまうところもあるのよね。

2012年6月27日水曜日

Barney WIlen plays Daahoud composed by Clifford Brown

このトラックを是非紹介したかった。

以前紹介したDaahoudの記事はこちら。

クリフォードの曲なんだけど奏者のバルネ・ウィランは上方向に全く力が入っていない。

速い曲だとどれだけ8分音符を安定して鳴らすかに力を入れがちだけど、本当に目指すべきは、休符や長い音をうまく使って一つの歌を作ることだと思う。

この歌い方は本当に参考になる。
すっごい難しいことで、トランペットの場合はどのレンジでもまず余裕で吹けるようにならないと絶対できないですね。

以前5人編成でこの曲を取り上げた時もこれをお手本にCの曲にして演奏してもらった。
これセッションでできるといいですね。

2012年6月26日火曜日

A collection of Horace Silver's tunes

 Wikipedia ホレス・シルバーhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%BC より、彼の代表曲をyoutubeにリンクしてみました。

"Lonely Woman"
"Doodlin'"
"The Preacher"
"Nica's Dream"
"Opus de Funk"
"Safari"
"Sister Sadie"
"Blowin' the Blues Away"
"Song for My Father"
"Quicksilver"
"The Dragon Lady"
"Nutville"
"Horacescope"
"Ecaroh"

Time is Right performed by Woody Shaw

Time is Right はJudy Singhという歌手によって作曲された。
歌詞の説明は自信はないけれど、ずっと私たちは待っていたけれど空が晴れあなたが自由になったんだということを歌っているんだと思う。

5人いれば何やってもいいし自由なのですね。
ジャズのライブとはいえ、いい音楽をやればいいのであって、いかにもジャズのフォームに何らとらわれる必要はないことを思い知らせてくれる。
 
これは個人の鍛錬とかイメージトレーニングがいるからセッションではむりかな。
死ぬまでにバンドを組むことがもしあれば、この曲を演奏してみようという人にしたい(こういうのを言うと大学のジャズ研の中でさえも嫌われるわな)。

このビデオのキャプションは間違っています。そして演奏も途中までで切れるのですが、それでもとても価値のあるクリップです。

2012年6月25日月曜日

"Smile" - Jacky Terrasson Live at KPLU

必然性のない無意味な変拍子は聞くに耐えないけど、これは5拍子じゃないとだめですね。
スマイルはあのチャップリン作の佳曲。シンプルな曲だけど訴えるものが強い。



How to Improvise with Trumpeter Charlie Porter

Charlie Porterさんのアドリブ講座。

高校の頃初めて買ったのは、カシオペアのCD("The Party")だったのだが、これ一枚しか持ってなかったから毎日2,3回は聞いたと思う。次に買ったのは同じくカシオペアの"Full Colors"で、これも毎日2,3回、高校の時少なめに見積もっても1000回は聞いたのか。ほぼ完全に頭に入っている。今からアルバム一枚一人で歌い続けろと言われてもできると思います。

で、コピー譜も買ってちょっと和音を合わせてみたり、 そんなので2-5などの展開(ただしカシオペアは見かけ上あからさまな2-5の展開はしない)を、苦にせず頭に入れることができた。

で、学生の頃から今に至るまでアドリブはどうすればいいかよく聞かれるんですが、上記のような経験があるので、同じ事をしましょうといってもさすがに誰もついてこない。 「ブルーススケールで適当にすれば」、がジャズ研の基本姿勢ではないでしょうか。

で、Charlie Porterさんなのですが、まず聞いたことのあるものを音にすることの重要性をおっしゃってます。そこからリズムやテーマ(メロディ)どちらかを固定して変化をしていくのですが、このへんの肝はぜひビデオをご覧ください。

先輩ジャズ研必視聴だとおもいます。


2012年6月20日水曜日

Del Sasser By Sam Jones

キャノンボール・アダレイ、ナット・アダレイクインテットの演奏で知られるSam Jones 作のナンバー。2管もの。

初めて聞いたのは広島時代、ライブで聞いたスリーホーンのバンドによるもの。

明るくていいですね。
曲がかっちりと決まっているのでテーマは聴かせるものを作りやすい。

いわゆるAABAの展開なのだが、ひとつのAが長めで、ちゃんと考えとかないと自分が見失ってしまうかな。彼らの演奏のように、一コーラスでバトンを渡したほうがいいかもしれない。

Them Dirty Blues収録のものをどうぞ。このアルバムには以前ご紹介したJeannineも入ってます。

A Shade of Jade by Joe Henderson

Joe Henderson作曲。ごく普通のリズムだけれども和声の積み方やコード展開は新鮮さを感じさせる。決めだらけでそれぞれに打ち合わせが必要。小節数は12-12-16-12かな。
コードはカラフルなので比較的ソロは組みやすい気がするが、こういうのはフロントだけの力では締まりません。

Mode For Joeというアルバムに収録。このアルバムを買ったのは大学3年生くらいか。
このアルバムはまだまだ好演があります。
音楽的な壁はもうその時くらいからあって全く飛び越えられてない。

2012年6月16日土曜日

Joshua by Victor Feldman

Miles Davis のアルバムSeven Steps to Heavenより。
作曲者はVictor Feldman。

これより以降マイルズは誰にも真似できない領域に入っていく。ワン・アンド・オンリーということであり、同じ曲をしても猿真似にしか見えないということだとおもう。「営業」向けではあるかな。

このアルバムは過渡期のもので、いわゆるジャズの形を踏襲しているので聴きやすい。演奏家にとっては曲を使いやすいということになる。コードから着想を得て、というだけでは難しいかな。モード奏法はよく理解してないのだけれど。

ジョー・ヘンダーソンがマイルズ・デイヴィスへのトリビュートアルバムを出しているのだが、その中のJoshuaも大変素晴らしいものであった。

ちょっと見つからないので、ここではオリジナルを引くこととする。

6月月例セッション @ Porche 湯田 メモ

今更なんだけど6月の月例セッションat Porcheのメモ。
毎度お付き合いいただいて有り難うございます。

私が参加した曲。
Voyage by Kenny Barron
Look to the Sky by A.C.Jobim

All the Thing You Are(飛び入り)
St. Thomas

おまけ

Round Midnight
Doxy

でした。Voyageは多少やっちまいましたが、一回はやっておいたほうがよいだろうと。

次が

Driftin
Daahoud

ですね。またお願いいたします。

2012年6月15日金曜日

Recorda Me by Joe Henderson

メジャーすぎて忘れていたけれど大事な2管もの。

ジョー・ヘンダーソン作のラテン・ボサノヴァテイストの一曲。

参考としてあげる映像はオリジナルのもの以外のものは見つからなかった。
ケニー・ドーハムはどれを聞いても素晴らしい。

これは埋め込み不可能のようなので、下のリンクからどうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=opwZVX7ZZ28

Matsushima Keiji plays Yes or No by Wayne Shorter

Yes Or Noはウェイン・ショーターのオリジナル曲の中でもよく演奏される曲だと思う。

最初の8小節が同じようなコードなので、ここにどんなモチーフを持ってくるのか、聞き手も奏者も飽きないためには重要な気がする。また、こういう曲では特に、フロントとバックという対立でとらえては聞かせるものは作れない。

松島啓之は日本人トランペッター。
偉そうな言い方をするなと思われて結構だが、デビューCDを買った者の印象として、松島啓之は本当に上手になったなあと思う。自分の歌い方にてらいがないと言えばいいか、堂々としていると言えばいいか。ただただ好きでやってるんだよという印象を受ける。



2012年6月14日木曜日

Tom Harrell plays Softly, as in a Morning Sunrise

同じくトム先生のソロパフォーマンス。

いろんなプロがいていいけれど、自分で作曲して音楽を拡げていく人は本当に応援したい。

作曲の素晴らしい人はソロも独創的なことが多い。

アマチュアとしては、まずこういう身近な曲から学んでいきたいと思う。

Woody Shaw plays On Green Dolphin Street

我が師の一人Woody Shaw先生のライブでのソロ。

キーとかコードからどういう音を使っているかももちろん大事なレッスンになるけれど、何より複雑なフレーズが自分のものになってただの8分音符がちゃんとリズムに乗っているところを見習いたい。考えないでも吹けるくらい吹き慣れていないとここまでの演奏はできないのだと思う。

グリーン・ドルフィン・ストリートはセッション曲の定番のひとつなので全ての奏者の参考になるだろう。

2012年6月7日木曜日

Jeannine by Duke Pearson

Jeannine(ジニーン/フランス読みだとジャニーヌだそうです)。
キャノンボール・アダレイクインテットの演奏で有名。
2管の曲。
途中の管の動きも指定があるので、演奏する方は楽しめると思う。


素人だと、この演奏の面影を抱きつつの演奏になるか。
最初の8小節の同一コード内でどういう音楽を展開するかが勝負かな。

2012年6月5日火曜日

Driftin' by Herbie Hancock

そうかこれも2管の曲だ。
ほとんどユニゾンだけれど、2管じゃないと出せないサウンドです。

ハービー・ハンコックの若い頃の作品。

このアルバムのことを今知ってびっくりしたんだけれど、デクスター・ゴードンとフレディ・ハバードがフロントなんですね。
みんなコードに忠実に吹いているので、それをもとに少し自由に吹くのは比較的簡単かもしれない。かっこ良く聴かせるには、このうだうだリズムとどうお付き合いするかかな。

Herbie Hancock - Driftin'

Daahoud by Clifford Brown 2題

クリフォード・ブラウン作の曲。
キメが多いので、2管の良さが出る曲ですね。

トランペッターとしては、クリフォードの単なる猿真似ではない演奏をしたいところ。

音楽そのものでは、Barney WilenのTalismanのDaahoudを参考にしているが、ネット上では聞けないようなので別のものを。

Eric Legnini Trio - Daahoud


Daahoud 田中哲也(Tp)赤堀ひさし(P)日野了介(B)石田和也(D)