2012年10月24日水曜日

In Your Own Sweet Way by Dave Brubeck

ブルーベックというとTake Fiveが有名なのだが、演奏家から最もよく取り上げられる曲はこっちだろうとおもう。

コードで分析すれば2-5の積み重ねで、理屈上難しいところはない。テンポに惑わされずテーマを見失わずに音楽を作る、というのが今のところの私の基本姿勢かな。言うは易きだが。

マイルズ・デイヴィスの演奏が有名だが、あえてブルーベック4tetの演奏を。この演奏では、コードの森に入り込んでどこかに迷い込んでしまった(もちろん意図的に)、という展開をめざしたのだと思う。批判も多いブルーベックのピアノだが、このトラックはそのような挑戦を感じる。

ポール・デスモンドの音、ゆったりとしているが正確なリズムのフレージングは見事で、何度も言うがトランペットで彼のような音を出すことが生涯の目的のひとつである。