ジャズをやるまえに楽器が上手に吹けなければいけない、というのに気づいたのがつい最近で、やっと基礎練習に本格的に取り組むようになった。謙遜ではなく、トランペットの腕は小学生並と言えば小学生に対して失礼なレベルです。
私は正規の教育を受けたものではありませんので、以下の練習方法にも問題があるかも知れません。
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ウォームアップから基礎練習までルーティーンを決めている。
ビル・アダムスの最初のロングトーン
タンギング(T=100,120) シングル・ダブルタンギング
スケールとリップスラー(『朝練』から)
それからクラークのtechnical studies
時間的余裕があれば、スタンプやチャールズコリンのAdvanced Lip Flexibilitiesなど。
練習曲としてアーバンを少しづつ練習している。特に付点8分や跳躍など、クラークで直接出てこないものを取り上げている。
最初のタンギングは舌の位置や力の抜けを確認したり、低い音でのダブルタンギングがクリアに出来ることが目標。低い音のダブルタンギングが高めの音と同様にできないというのは、奏法に問題があるということだと理解している。
また、右手の指に余計な力が入りスムーズに動かせていない。クラークでは#2の実音lowGとAからのものが苦手で、薬指に気を取られると中指や親指に力が入ってしまう。自分の場合ゆっくり確実に吹くことで、出だしや息の流れなどとのコンビネーションのなかで脱力を心がけている。
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最近ベンディングを取り入れて楽に吹けるようになってきたと思う。
ベンディングとは、ピストンを押さずにピッチを変える、例えばトランペットソ(開放)の指でファ#を吹くというもの。これプレスし過ぎだと絶対にできない。そして、単にピッチを合わせるだけではなくしっかりトランペットとして鳴るポイントを探すことで、唇だけでなく口周りや喉・息の流れなどがどうあるべきかを経験できる。
私の場合、これによって自分がプレスしていることを客観的に見ることが出来、ある程度コントロールし、低音域がドッペルアンブシュア気味(低い音を吹くときに不必要に唇に隙間を開けること)だったのが改善されてきたと思う。
ジェイムス・スタンプのウォームアップアンドスタディにもあるような、音が下がる時には上昇しているように、とまではいかないが、音が下がった時にあまり下がったと意識せずに息を流して吹くことが出来るようになってきた。
Trumpet Exercises
http://www.trumpetexercises.net/exercisegroup:bending