Six NotesとBrio
Carmine Carusoの有名なエクササイズで、以前から断続的に練習していた。続かなかったのは、この程度の伸ばし(ロングトーンとは程遠い)であってもすぐにバテてしまうからだった。ところで、平日に練習できないこともあり、Brioという練習具を購入した。金属製のマドラーのようなものでこれをくわえて吹く、というもの。自分はどうしてもマウスピースにプレスしてしまうのだけど、上下つまり口を閉じる力とプレスすることのバランスを意識できるようになり、結果あまりプレスしないで楽に吹けるようになってきたと思う。
(もちろん、いままでプレスしていた力をそのままくわえる力に転移させる、というわけではない)
すると、カルーソーのsix notesも呼吸のエクササイズとしてやっと吹けるようになった。
カルーソーのレッスンを受けてないのによくやるよとは思うのだけど、呼吸器官にいい刺激になると思うので続けてみることとする。
曽我部清典さん
文字での学習には危険性は伴うものの、曽我部清典さんの言葉に救われることが多い。息は出そうとするものだけではなく、自然と出て行くものだ。
吹き込むだけではないんだな、と。
私が楽に吹くことのきっかけになったように思います。
非常に感覚的な話なので、 ご本人のサイトでご確認ください。
http://www.jade.dti.ne.jp/~ebakos/top.html
Chris Gekkerとジャズの練習
トランペットの技術向上には、だいたい『朝練』で事足りる(=このレベルもまともに吹けてはいない)。補足的に、アーバンから最初の練習曲をたっぷりと吹いたり、シュロスバーグのロングトーンのような音量をコントロールするトレーニングを行っている。しかしジャズのアドリブはこれだけではさすがに身につかない。どの調も同じように扱える技術が必要だ。
クラークのテクニカルスタディは一つのテーマを12に移調する形で出来ている。これ自体タンギングとフィンガリングのコーディネーションなどなど練習するところは枚挙に暇がないといったところだが、当然すべての調に慣れる教本としては不足している(そういう目的で書かれたものではない)。
アドリブの質向上のためには、フレーズ教本のようなものもよいのだが、自分の場合スケールを確実に吹く練習をしたほうがアドリブに好影響があるように思う。スケールの練習なんだから自分で考えればやれるような気もするが、そこは素人の悲しさである。組織だって練習する技術はない。
そこで、Chris GekkerのArticulation Studyという本をつかっている。この本は大雑把に言って、クラーク的練習曲をメジャーやマイナー、ホールトーンといった様々なスケールで書いてみました、というもの。クラーク的なコーディネーションにも使えるだろうが、まずは確実にスケールが歌えるようにゆっくりしたスピードでこなしている。
またこの本にあるようにタンギングの練習をやっている。しかし、タンギング単独の練習では指がついていかないと思う。多分ある程度舌や息の使い方がわかってきたなら、同じことをクラークでやればいいのだとおもう。またテクニカルスタディの使い方が見えてきたように思う。
以上、素人の行っていることですので話半分でお読みいただければ幸いです。